100均のクリアレジン液徹底比較!ダイソー・キャンドゥ・セリアのどれがおすすめ?
最近では、100円均一でもたくさんの材料が販売されているUVレジン。
100均で販売されている物だけを使っても、かわいいアクセサリーを作ることも可能なので人気が高まっています。
そこで一番気になるのが、ベースとなるレジン液の品質ですよね。 100均のレジン液は質が悪いという口コミもありますが、実際のところどうなのでしょうか?
今回は、実際に100均で購入したクリアレジン液を、すべて実際に使ってみた上で徹底的に比較してみました!
100均でのレジン液購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
なお、当記事ではもっとも人気が高く使う頻度の多い、色のついていないクリアレジンのみを比較しています。
色付きのカラーレジンについては、以下の記事を参照してください。
もくじ
100均のクリアUVレジン液、どんなものがあるの?
今回、ダイソー、セリア、キャンドゥの店舗をいくつか回り、販売されているクリアカラーのUVレジン液を購入してきました。
その数、全部で11種類!
※100均はお店によって販売されているものが違うので、あくまで筆者が購入できたもののみの感想になるのでご了承下さい。また、あくまで筆者個人の感想です。
クリアカラーのレジン液といっても、ハード、ソフト、ラメ入り、リッチカラー……などなど、様々な種類がありました。
少し前まではハードのみ、よくてソフトが置いてあるかなくらいだった覚えがありますが、レジンを楽しむ人が増えてきたとともに、種類も多くなってきたようですね。
なお、やはり100円で手に入る物なので、手芸屋さんや通販サイトで販売されている、よいお値段のするレジン液と比べたらどうしても品質は劣るのではないかと思います。
仕上がりにこだわる方や販売目的でレジンアクセサリーを作ろうとしている方は、100円均一のレジン液は避けた方がよいでしょう。
以下でおすすめのUVレジン液について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ダイソーのクリアレジン液の特長
ダイソーで購入できたのは、速乾、ハード、ソフト、ラメハードの4種類でした。
実際に硬化したものを並べてみました。
画像だと分かりづらいかもしれませんが、速乾がキラキラしていてとってもきれいでした。
ハードとソフトの見た目はほとんど変わりません。
ラメはよく見たらほんのりついている、といった感じです。
速乾タイプの特長
容器
速乾タイプのみ、他の三種類とは容器の形状が異なっていました。
キャップを開けるとすぐに抽出できる仕組みになっているので、とても使いやすいです。
内容量・硬化時間などの表記について
内容量 | 5g |
UVLEDライト硬化時間(6W~9W) | 60~90秒 |
UVライト硬化時間(36W) | 2~4分 |
太陽光(晴天時) | 3~10分 |
LEDライトでも硬化するので、ネイル用のLEDライトを持っている方にはおすすめ。
また、太陽光でも最短で3分で固まるのはさすが速乾タイプですね。
使用感
臭いは結構きつめかなといった印象です。
モールドに垂らしてみたら、粘度はとても高めでした。
速乾で固まりやすいため、液も固いのでしょうか?
ぷっくりと盛って作りたい場合はおすすめです。
なお、気泡はとくに潰さなくてもあまり気になりませんでした。
また、36WのUVライトの光を二分当てたら、しっかりと固まりました。
速乾という表記に嘘偽りはないようです!
他のダイソーのレジン液と比べると透明感が強く、光に当てるととてもキラキラしていてきれいでした。
とてもいい商品だと思います。使い心地は◎です。
ハード・ソフト・ラメハードタイプの特長
容器
速乾ではないソフト・ハード・ラメ―ハードの容器はすべてチューブ状で同じものでした。
キャップを取ってから穴を開けないと使えない仕組みになっていてちょっと面倒です。
立てて置いておけないので漏れやすいかも……と思います。
実際何日か横にして置いていたら漏れていました。
内容量・硬化時間などの表記について
内容量 | ハード5g、ソフト・ラメハード4g |
硬化時間 | 5分~30分 |
ソフトとラメハードは内容量が1g少ないです。
また、硬化時間はどうやら太陽光に当てた場合の時間のようです。
UVライトに当てた場合の硬化時間については謎です。
LEDについては表記がないので、固まらない可能性があります。
使用感
臭いは速乾よりは少しマシかなーという印象ですが、結構あります。
でも100均ではないUVレジン液と比べてすごくきついか?と言われれば、そうでもないかなといった印象でした。
粘度はどれも同じくらいで、高くもなく低くもなく……普通でした。
気泡もすごくできやすい!というわけではなく、他のUVレジン液と同程度できる、という感じです。
36WのUVライトで2分硬化したところ、どれもややべたつきが残りました
しかし、プラス2分光を当てたらあまり気にならなくなりました。
ちなみにソフトですが、これ本当にソフトか……?というくらい固いです。
ぷにぷに感はほとんどありません。
また、ラメはほんのりよく見ればあるかな……といった感じです。
目立つラメではないので、キラキラさせたい方はラメパウダーを混ぜた方がいいと思いました。
三種類とも透明感は同じくらいな感じでした。
同じダイソーの速乾レジン液の方がキラキラしていてきれいです。
セリアのクリアレジン液の特長
セリアで購入できたのは、速乾・クリアハード・リッチカラーUVLED・リッチカラーUVの四つでした。
以前にソフトも販売されていて、購入したことがあるのですが今回は見つけられず……。
ソフトについては以前のことを思い出しながら書かせていただきます(笑)。
実際にモールドに入れて固めてみました。
ん……? 速乾の気泡が……。
あとリッチというからには、透明感の高さを期待したのですがそんなに他と変わらないような……。
パッと見いろいろ気になる感じですが、順を追って解説いたします。
容器について
セリアのクリアレジン液の容器は、すべて同タイプ。キャップを開けたら穴を開けずともそのまま使える形状になっています。
立てたまま作業・保管ができるので使いやすいなーという印象です。
内容量・硬化時間などの表記について
セリアのクリアレジン液4種のパッケージ裏の表記です。速乾、クリアハード、リッチカラーUVLED,リッチカラーUVの順に並べました。
以下がまとめた表です。
速乾 | クリアハード | リッチカラーUVLED | リッチカラーUV | |
内容量 | 4g | 5g | 5g | 5g |
UVライト(36W)硬化時間 | 約3~5分 | 約3~10分 | 約3~5分 | 約4~10分 |
UVLEDライト硬化時間 | 約1~2分(10W) | 硬化しない | 約2~3分(6W~9W) | 不明 |
太陽光(晴天時) | 約3~10分 | 約5~30分 | 約3~15分 | 約5~30分 |
速乾タイプのみ1g少ない4gでした。
また、やはり速乾は太陽光でも固まるのが早いですね。
リッチカラーUVについては、LEDライトでも固まるのかどうか表記が無かったので不明です。
速乾タイプの使用感
モールドに注入した瞬間、ちょっとびっくり。めっちゃ気泡できやすい……。
何度か出しても泡みたいにできました……。
たまたまなのかどうかはちょっとわかりませんが……。
臭いは普通程度にあり、粘度は低めでさらさらしてました。
ダイソーの速乾が粘度が高かったので、全く違う印象です。
しかし36WのUVライトの光を二分当てたらしっかり固まってくれたのは、さすがに速乾です。
でも気泡があまりに多くて「うーん……」と思ってしまいました。
同じ速乾タイプを使うなら、気泡ができにくく透明度も高いダイソーの方がよさそうです。
クリアハードタイプの使用感
速乾ではない、クリアハードタイプについてです。
こちらは速乾タイプと違い、気泡は普通の出来具合でした。そんなにできません。
臭いは普通程度、粘度も高くもなく低くもなく、よくある固さだと思います。
なお、36WのUVライトの光に二分で当てたら、べたつくことなく固まっていました。
使い勝手はよさそうな印象です。
リッチカラーUVLEDタイプ・リッチカラーUVタイプの使用感
セリアにはリッチカラーという、リッチではないものよりもなんとなく性能が良さそうなレジン液が2種類置いてありました。
リッチではない液と比較した感じだと、まあよく見ると透明感がリッチの方が高いかな……くらいで、正直違いはほとんどわかりませんでした。
また、リッチのふたつはどう違うんだろうと思ったんですけど、ひとつはLEDライトでも固まるそうです。
LEDライトしか持っていない方におすすめです。
使ってみた結果は、両方とも粘度は普通で、36WのUVライトの光を2分照射だと多少べたつきあり(プラス二分でべたつきなくなる)と、大差はない印象です。
ただ、固めたあとのリッチカラーUVタイプのレジンを見てみたら……。
分かりにくいかもしれませんが、真ん中より少し右上くらいに角が出来ていました。
これ、入り込んでしまった小さな気泡が硬化とともに集まって大きくなってできるらしいのですが、UVレジンをやっているとたまに目にする現象です。
今回はたまたまかもしれませんが、液によってできやすい・できにくい等あるようです。
今回試した3社11種のクリアカラーのUVレジン液の中で、角ができてしまったのはセリアのリッチカラーUVタイプのみでした。ご参考までに。
ソフトタイプの使用感
今回購入できなかったソフトタイプですが、使った時のことを思い出しての感想です(笑)。
粘度や臭い、気泡など特に気になった覚えはないです。
ただ、ダイソーのソフトタイプと違って、硬化後ちゃんとソフトでした。触った感じぷにぷにしていたと思います。
ソフト感をしっかり出したい!という方は、ダイソーよりセリアのソフトタイプがおすすめです。
キャンドゥのクリアレジン液の特長
キャンドゥで購入できたのは、リッチカラーUVLED・ハード・ラメハード・ソフトの三種類でした。
このリッチカラーUV・LEDはセリアで販売されているものと同じでしたので、説明はセリアの方をご参照ください。それ以外の3種類を固めてみました。
見た目はほぼ変わらない印象です。
容器の特長
すべて同じタイプの物で、キャップを開けたら穴を開けずともそのまま使え、直立できるタイプです。
やっぱりこの形状が使いやすいなーと思います。
内容量・硬化時間などの表記について
内容量 | ハード5g,ラメハード・ソフト4g |
UVライト(36W)硬化時間 | 約5~10分 |
太陽光(晴天時) | 約5~30分 |
内容量はハードよりもラメハードとソフトが1g少ないです。
硬化時間は三種類とも同じでした。
LEDについては硬化時間の表記がなく、「固まりません」とも書いてありませんでした。対応しているかどうかは不明です。
ハード・ラメハードタイプの使用感
ラメハードはハードにラメが入っただけでレジン液は同じものらしく、使用感は同じでした。
臭いは普通にあり、粘度はやや高めで盛りやすい印象です。
ぷっくりとしたものが作りたい場合にキャンドゥのハードタイプはおすすめ。
また、36WのUVライトの光を二分当てたら、べたつくことなくしっかり固まってくれました。
何回かモールドに入れて硬化させてみたのですが、ラメをほとんど感じません……。
よーく見ると一粒くらいあるようなないような……。
もしかしたら底の方に溜まっているのかもしれませんが、底の方まで出さないとラメが出てこないって言うのもどうなのか?
ラメの効果はあまり期待しない方がよさそうです……。
キラキラさせたい方は素直にラメパウダーを混ぜましょう。
ソフトタイプの使用感
臭いは変わりませんでしたが、ハードタイプよりもさらに粘度が高い感じでした。
36WのUVライトの光を二分当てたところ、まだ多少べたついていましたが、さらに二分硬化したらべたつきは弱くなりました。
ソフトらしいぷにぷに感はちゃんとあります。
100均クリアレジン液の使用感・まとめ
また、硬化したものを全部並べてみました。それぞれの特徴・使用感を一覧にしてみました。
なお、使用感は筆者個人の感想です。
個別の感想でも書いた通り、見た目はやっぱりダイソーの速乾がきれいですね。
あとはセリアの速乾の気泡が多いなあというくらいで、あまり大差はない気がします。
個人的なおすすめはダイソーの速乾
今回使った感じですと、もっともおすすめの100円均一クリアカラーレジン液は、ダイソーの速乾です。
他の物に比べて透明感が一段上でしたし、速乾なので固まるのが早く、気泡も気になりませんでした。
臭いがきつめなのが気になるところですが、UVレジン液はどれも臭いはそれなりにあるものなので、そこまでマイナスポイントではないかと思います。
他のハードタイプのレジン液については、セリアの速乾は気泡がめっちゃできたのでちょっとなあ……と思いましたが、他の使い心地はどれも似たり寄ったりで、悪くはない感じです。
ラメ入り商品はダイソーとキャンドゥにありましたが、どちらもあまりラメを感じませんでした。
ソフトについては、ダイソーのはソフト感があまりなかったので、ぷにぷに感のあるセリアかキャンドゥのレジン液がおすすめです。
100均のレジン液、時間経過後の黄変について
使用直後の透明感はどれもまあまあでしたが、気になるのが時間を置いてからの黄変についてですね。
レジン液はその性質上、時間が経っての黄変は仕方のないことですが、100均のレジン液は特に黄ばみが強い、黄変するのが早い……という声をよく耳にします。
私も気になったので、今回硬化したものを数か月置いてみて、黄変具合を調べてみようと思います。
その結果をここにアップするつもりなので、気長にお待ちいただけると幸いです(笑)。